症例紹介

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症例紹介

歯石

歯の結石(歯石)はいろいろな無機塩、有機物および食物粒子からできています。歯石が形成される初期段階では、そのものは柔かい歯垢(しこう:プラークなどと呼ぶ)ですが、月日が経つに従って硬くなり歯にくっつきます。永く放置しておくと歯肉の炎症を引き起こし、歯肉が後退して歯のぐらつきを引き起こし、息はとても臭くなります。いわゆる歯周病となり、歯や歯肉の病気を治療しないでおくと、菌が血中に侵入して心臓の弁膜にダメージを与えることがあります。

予防法

・硬く粗い食物を食べさせてください。

・生皮や硬い生ゴムやナイロン製のチューインガムやおもちゃ、あるいは硬い治療用食品を与えてください。治療用食品はカロリー源となり、沢山与え過ぎると肥満になることがあるので気をつけてください。

・定期的に歯を磨きましょう。当医院では犬や猫の歯に良い練り歯みがきと歯ブラシ、そして歯の磨き方を指導します。柔かい歯ブラシで重曹水を用いて磨くこともできますが、動物には練り歯みがきよりも効果は劣るでしょう。

・当院では専門的に歯のクリーニングを定期的に行うことを薦めており、それによって望ましい健康な歯が保てるでしょう。


下痢

下痢とは液状の便を何回も排泄することです。このこと自体は病気ではありませんが、小腸や大腸に何か異常があると下痢が起こるのです。
下痢の原因は多くて、潜在的な原因を見つけるには色々な診断的検査を用いねばなりません。 下痢がひどい場合には入院する必要があります。

治療ポイント

1. 下痢の治療にあたっては、その目的は完全に治すことはもちろんですが、中には一生治療が必要な場合もあって、治すというよりもむしろコントロールすることが最終目的となることもあります。

2. 食餌:排便の症状や回数が定まるものに食餌が最も重要なファクターとなります。下痢を治すには食餌をコントロールすることが非常に大切なことです。

3. 水:飲水を制限してはいけません。清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・おすすめした食餌を食べない。
  • ・便に血が混じっている。
  • ・状態が悪くなった
  • ・嘔吐した
  • ・無気力になったり、元気がなくなった

急性膵炎

膵臓は腹腔内で胃と小腸の横にあります。この臓器は酵素(食物の消化を助ける化学物質)と血糖を調節するインスリンを分泌します。
急性膵炎とは膵臓の突然の炎症です。これは肥満で中年の雌犬に最もよく見られます。この病気は重篤な症状を示し、どんな犬にも起こります。この病気は痛みがあって、吐き気と元気がなくなり、時にはこれがもとでショックを起こしたり死んでしまうこともあります。
急性膵炎の原因としては脂肪分のとり過ぎ、感染、水管の詰り、外傷、または膵臓の働きを過度に刺激するような食餌が考えられます。

治療ポイント

1. 患犬は一般に口からの薬物や食餌は受けつけないので、薬物を点滴することが必要です。診断と治療に対する反応を見るために、詳しい臨床検査(血液検査やレントゲン検査など)も必要です。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・治ったと思ったのに、再発が見られる
  • ・食べなくなった、飲まなくなった
  • ・水をよく飲んだり、尿の量が多い
  • ・腹部がだんだん大きくなった

外耳炎(外耳道の感染)

外耳炎とは、耳の穴の入口から内側にある鼓膜のところまでの外耳道の炎症です。原因は細菌やかび類の感染、ダニ、耳垢(みみあか)の蓄積、耳の穴の中の密生して絡み合った毛、耳に入った水、身体のどこかからの感染などが挙げられます。
犬(特に垂れ下がっている耳)や猫の耳は湿っぽくて温かく、脂や耳垢を含んでいるので細菌やかびの発育に理想的な場所となります。耳の穴はじょうごの様な形をしているので耳垢がたまりやすく、感染したときに治療が難しくなります。

治療ポイント

1. 耳の穴を徹底的に掃除したり、細菌培養のためのサンプルを取りやすくするために、時には全身麻酔が必要になります。

2. 慢性感染があると耳道の清浄が難しくなります。長期にわたりひどい感染が続いている場合は、これを治療するために外科手術が必要です。

3. 治療を効果的にするには、薬が耳の奥深くにある微生物やダニに届かなければなりません。そのためには耳道の耳垢をきれいに掃除します。もし貴方のペットの自宅治療が難しければ、担当ドクターにご連絡ください。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・貴方がペットの耳を触れない
  • ・耳を擦りつけたり、掻いたり、傷つけている
  • ・治療中に他の病気の症状が見られる
  • ・治ったと思ったのに、再び感染した

胃腸内の異物

胃腸内の異物とは、消化管の中に見られる食べ物ではない全てのものを指します。ペットの消化管には、コインから布類に至るまで色々な異物が見つかっています。ペットがいろいろな異物を呑み込んでしまうのには仰天させられます。
年令の如何に関わらずペットは異物をよく呑み込むのですが、特に若い仔犬や仔猫によく起こります。
症状は閉塞の度合、物体の位置やその物の刺激性の有無に左右されます。一般症状としては、嘔吐、腹部の不快感、食欲減退、排便の欠如、漠然とした不安感などが見られます。異物によっては潤滑剤や緩下剤の助けで排出できる場合もありますが、多くのものは内視鏡や外科手術によって除去するしかありません。

治療ポイント

1. レントゲン検査や内視鏡検査で物体の形質や位置を確認し、鉗子で取り出せることもありますが、大抵の場合は効果的な治療手段として、外科手術によって取り除くしかありません。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・元気がない、食欲がない
  • ・嘔吐する、下痢や便に血液が混じる
  • ・腹痛がある
  • ・再発が見られる、一般状態に変化がある

眼科投薬法(点眼法)

治療ポイント

1. スプレー、煙、風、ほこりや砂、他のペットから受ける傷、自分で傷つけることなどの刺激から眼を守ってください。

2. ペットは飼い主様がいる時には眼を擦ったりしないかもしれませんが、ひとりの時は擦るかもしれません。ペットの不快感に対する注意を、貴方がいることによって出来るだけそらすようにしてください。

3. 眼科手術が行なわれた場合には手術箇所は大抵ある程度腫れます。その腫れは日が経つにつれて減ってくるでしょう。

4. 眼内圧が高くならないようにするため、術後、初めの1週間はペットの運動をできるだけ制限してください。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・指示どおりに点眼できない
  • ・2~3日点眼しても状態が改善されない
  • ・状態が悪化した

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンが量的に少ないか、身体が異常に消費することによって起こる病気です。
いくつかのペットでは脳下垂体も関連していますが、多くの例では甲状腺によるホルモン産生が不十分なことで起こります。
この病気は2才以下のペットでは希にしか見られませんが、中年や老年のペットではよく見られます。スタミナの減少、睡眠時間の増加、寒さに弱くなる、乾いた被毛や皮膚、早すぎる鼻づらの白髪、脱毛、発毛が遅い、繰り返す皮膚感染、皮膚に黒い色素が現れることなど、全てかいくつかが症状として見られます。顔が腫れたようになり、雌では発情のサイクルが不順になり、そしてまた受胎率も低下します。雄は睾丸が萎縮して雌に対する興味がなくなります。

治療ポイント

1. 病状を診断し治療の効果を見るために血液検査が必要です。

2. 甲状腺機能低下症は治療というよりもむしろコントロールすることしか出来ませんので、一生を通しての療法が必要です。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・極端に活動的になったり、興奮しやすくなった
  • ・病状が良くならない
  • ・一般的な健康状態が悪くなった

門脈シャント

門脈シャントとは、腸管からの血液の一部あるいは全部が肝臓を迂廻(短絡)して直接全身循環へ入り込んでいく肝臓の血管(門脈系)の異常です。門脈シャントは食後の血中アンモニア濃度の増加によって非常に危険なものとなります。血中アンモニアの増加は脳の機能をひどく損ない、発作や昏睡を引き起こし死んでしまいます。
門脈シャントには、生まれた時からあったもの(先天性)と生まれてからなったもの(後天性)があります。どちらの場合も門脈シャントは危険な病気です。

治療ポイント

1. 門脈シャントには外科的および内科的な治療を行います。外科手術が効果的な場合は、シャントが手術可能な場所になければなりませんが、シャントはしばしば手を出すことができないところにあります。門脈シャントをもったままで数年間も生きていることもありますが、普通は外科手術が出来なければ、そのままにしておいて、食餌療法と薬物療法を行います。

2. 門脈シャントは非常に複雑な病気ですので診断と治療には詳細な臨床検査が必要です。シャントを見つけるために高度なレントゲン造影検査を行います。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・悪化したり、新しい徴候が見られる
  • ・発作(痙攣)を起こした
  • ・指示した食餌を食べない

幽門狭搾と幽門痙攣

幽門は胃と小腸との間にある短い筋肉組織でできた通路です。普通は胃に余裕があって、胃が食物で一杯になるまで幽門は閉じており、胃が収縮すると同時に幽門がリズミカルに開いて食物が小腸に送り込まれるのです。
幽門痙攣では、その筋肉が緩まないので胃からの食物が通過できません。そうすると未消化な食物を嘔吐するようになります。幽門痙攣は幽門が狭くなっていることです。この状態も胃からの食物の通過を妨げますし、嘔吐も当然の結果として起こります。
幽門痙攣は生まれたときからのもの(先天性)であったり、慢性感染のために生じたり、幽門痙攣を治療しなかったためであったり、あるいは幽門の腫瘍といったものであるのかもしれません。最終的な診断を下すにはレントゲン検査や探査的な試験的開腹手術が必要でしょう。

治療ポイント

1. 幽門痙攣の治療には、食餌管理や鎮痛剤、場合によっては精神安定剤を投与します。管理して、きちんと治療している限り経過は非常に良好ですが、長期にわたる治療が必要です。

2. 幽門閉塞の治療としては外科手術によって幽門を拡張させます。もしもそれが先天的なものなら非常に良い結果が得られますが、その他の原因によるものではまあまあ良いという程度でしょう。

次のような場合はすぐに病院へ!
  • ・弱っている、食べない
  • ・嘔吐した、便に血が混じる
  • ・縫合糸を外した、手術部を痛めている
  • ・一般状態に変わったことがある

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