ストリートカルチャーがなじまない日本が「スケートボード大国」になった理由
- 2022/06/23 12:57
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日本がいま最も強いスポーツは何か。最有力といえるのが、スケートボードだろう。2021年の東京オリンピックでは、ストリート男女、パーク男女の計4種目が行われ、3種目で金メダルを獲得。今年4月には日本で初めてエクストリーム・スポーツの祭典『X GAMES』が開催され、ストリート男子部門で日本人が金銀銅メダルを独占するなど大活躍を見せた。海外から“スケートボード大国”とも呼ばれるようになった日本。なぜ日本人スケーターは、世界の舞台で勝てるのか。その理由を5つ、挙げてみようと思う。
■ 理由(1) 親からの英才教育
1940年代に発祥したといわれるスケートボードは、1980年代のアメリカで大きな変貌を遂げた。そもそもスケートボードは自転車と同じく街中を移動するための「足」として活用されていたが、80年代に「トリック」という概念が誕生。階段や手すり、ベンチ、縁石、消火栓といった公共設備を使って、オーリーやフリップといったトリックを決める「ストリート・スタイル」が確立された。
このストリート・スタイルはヒップホップミュージックやファッションとも融合し、若い世代を魅了。時代を象徴する巨大なムーブメントとなり、世界へと伝播した。90年代には日本にもスケートボードブームが到来。流行に敏感な若者たちは、スケートボードを買い求め、スケートボードブランドのファッションに身を包み、日々トリックの習得に明け暮れた。
90年代から00年代にかけてスケートボードに魅せられ、夢中で練習に励んだ世代は、今は親世代になった。自分はプロのスケーターになれなかったが、息子や娘は小さな頃からスケートボードを練習し、世界的なスケーターを目指してほしい。親の夢が子どもたちに託され、「英才教育」に結びついている。
東京オリンピック金メダリストで今年4月には『X GAMES』を制した堀米雄斗は、スケーターだった父親にすすめられ6歳でスケートボードを始めた。以前、堀米にインタビューした際、「6歳の時に、高さ6メートルのバーチカルランプ(楕円を半分に切ったようなセクション)をやらされていた。父親との練習は本当に嫌だった」と話していた。だが、父親による英才教育が、今の堀米雄斗を作り上げたのは間違いない。物心がついてからでは恐怖心が大きくなり、6メートルのバーチカルランプを目にしただけで足がすくんでしまう。
スケートボードに限らず、野球、サッカー、卓球、ゴルフなどどんな競技でもそうだが、世界の舞台で勝つためには、1歳でも早く練習を始めた者が有利だ。今、スケートボードスクールへ行くと、レッスンを受けているのは大部分が子ども。親に連れられて受講しに来た3、4歳くらいの幼児の姿も目立つ。日本が強い時代は、しばらく続きそうだ。
■ 理由(2) 日本人はコンテスト志向が強い
「世界一のオリンピック好き」と言われることもある日本人。コンテストで結果を出すことが重視され、金メダル獲得ということになれば一躍スター選手の仲間入りを果たす。だが逆に言えば、その競技の熱心なファンでなければ、コンテストで結果を出せないアスリートが注目を集める機会は少ない。
だが、スケートボード発祥の地であり、本場であるアメリカには、コンテストとは違った価値観がある。「スケートボードは元々、街中での遊び。コンテストで勝つことがすべてじゃない。カッコよければ、それでいいのさ」という考え方だ。
実際のところ、アメリカにはコンテストに出ないスーパースターも多い。例えば、ロサンゼルス出身のショーン・パブロ。彼は「Supreme(シュプリーム)」「Converse(コンバース)」「Fucking Awesome(ファッキンオーサム)」といった有名ブランドとスポンサー契約を結び、コラボ商品やDVD作品をリリース。スケーターとしてのテクニックが評価される一方で、ファッションアイコンとしても世界的な支持を獲得している。
ニューヨーク出身のタイショーン・ジョーンズも同様。「Supreme(シュプリーム)」や「Adidas(アディダス)」の顔となり、雑誌『i-D』をはじめ数多くの雑誌の表紙も飾った。コンテストに出なくても、スーパースターになれる。しかも、金も稼げる。アメリカでは、「競技としてのスケートボードはやらない」という選択肢も定着している。
コンテストでどうやって成績を残すかではなく、ストリートでどれだけクールにキメられるかを重視するアメリカ人スケーター。試合で勝つことを目標に基本テクニックをコツコツと磨く日本人スケーターのほうが、コンテストでは分がありそうだ。
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